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ガンの発生は摂取する脂肪酸に左右される。

日本人の死因の第一位はご存じの通り、ガンです。昔の日本人もガンにはなってはいたんですが、胃癌が多く、今のように多種多様なガンに侵されるということは少なかったといわれています。


もちろん、ガンの発生原因はさまざまであり、遺伝的な要因も含まれているのは間違いないことだと思いますが、食生活が変わり、動物性脂質(飽和脂肪酸)やリノール酸の摂取量が急激的に増えて、それにともない増加しているのが大腸がんや乳がんなんです。


動物性脂質(飽和脂肪酸=常温で固体になる脂)を摂りすぎるとガンになるというのは有名ですが、植物油であってもオメガ6系列の脂肪酸(リノール酸)に分類されるものを多量に摂取すれば動物油と変わりなく、体にとって悪影響だということがわかっています。


(リノール酸をとりすぎるとアラキドン酸過剰になり、細胞をガン化させるプロスタグランジンなどの物質を生み出してしまう。)


リノール酸に代表されうオメガ6系列の脂肪酸がガンの発症率を引き上げるのだとしたらリノール酸の働きを相殺するDHAやEPAは当然ですが、逆にガンの発症率を抑制する方向に働きます。


そして実際にDHAやEPAといったオメガ3系列の脂肪酸がガンを抑制することは数多くの実験と検証により確認されています。

オメガ3系脂肪酸の摂取量でガンの発症率が変わる

オメガ3系列の脂肪酸のガンの抑制効果は人を対象にした疫学調査でも明らかです。


ヨーロッパ24か国を調べた研究によると、食事で摂取する動物性脂質のうち魚油の占める割合が多い国ほど、大腸がんと乳がんの死亡率が低いことが明らかになっています。


また、フィンランドで行われた調査では閉経後に乳がんになった女性は、そうでない人に比べて食事から摂取するDHA・EPAの量が少なく、乳房の組織中のDHA量も少なかったということです。


女性特有のガンの発生には女性ホルモンの分泌が大きく関与しているといわれていますが、その女性ホルモンの分泌に摂取する油が影響していると考える研修者は多いです。


脂肪分の多い肉食を続けると血中コレステロールが増え、肝臓や副腎に送られてステロイドホルモンに変換されますがこのときに女性の場合は女性ホルモンもつくられます。そのため肉食の割合が多いと女性ホルモンの分泌が過剰になって乳がんや子宮ガンを引き起こすのではないか?と考えられているんです。


日本国内において行われた平山雄氏による17年間にわたる追跡調査によっても、これは子宮頸がんのケースですが、どの年齢においても魚を食べる頻度が低いほど死亡率が高くなるという相関関係があることがわかっています。


他にも


・乳がんの摘出組織のαリノレン酸濃度が多い人ほど転移・再発リスクが低い
・70歳以上の女性の場合、毎日魚を食べている人はそうでない人に比べて乳がんの死亡率は1/4
・50~64歳の男性で魚をまったく食べない人は食べている人に比べて大腸ガンリスクが70%増加


といった報告がされています。

ガンの増殖や転移を防ぐ

DHAやEPAなどのオメガ3系列の脂肪酸はガンを発症してからの懸念材料であるがん細胞の増殖や転移、あるいは再発も防止してくれるといいます。


考えらえる理由としては以下のものがあります。


・正常な細胞をガン細胞への変化増殖を促す「プロスタグランジンE2」の生成を抑制する
・「プロスタグランジンE2」を生産するアラキドン酸の量を減らす働きがある。
・細胞のガン化を促す活性酸素を体外に排出する働きが期待されている。
・オメガ3系列の脂肪酸にはガンの自殺(アポーシス)を促す力がある。


ガンの発生原因には遺伝的な要因があるのは間違いありませんが、これはそう簡単に変わるものではありません。やはり今の日本人のガンの発生状況をみるとここ数十年で大きく変わった食生活に問題があるといえると思います。


できるだけ普段の食事で魚を食べてオメガ3系列の脂肪酸を積極的に摂取するほうがガンにもならず、長生きできる秘訣になるのではないでしょうか。