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生活習慣病の原因はオメガ3系列の脂肪酸の摂取量が減ったから

戦後、日本の食生活が欧米化したといわれていますが、これを栄養学的にもう少し詳しい解説を加えると「毎日の食事から摂取する油(脂質)の種類が変わった」ということなんです。


牛肉や豚肉など肉食が食卓に並ぶようになったのはもちろんですが、昭和30年代に入って日本では食生活改善普及委員といわれる保健所の栄養士や保健婦の団体がフライパンで油料理をつくりましょうという「フライパン運動」が始まりました。


これにより、「炒める」「揚げる」という調理方法が加わり、日本人の食卓に大きな革命が起きました。


このフライパン運動によって新しい食文化が花開くなどいいこともあったのですが、健康面にかんしてはそれまで日本人にはみられなかったガン、アルツハイマー、アレルギー、心筋梗塞、動脈硬化を増やしてしまう結果になりました。


かつての日本人の死因第一位は高血圧による脳卒中(脳出血)でした。それがいまやガンになり、このガンも日本人のガンといえば胃癌がメインだったのですが、現在は欧米型ガンといわれる肺がん、乳がん、大腸がん、前立腺がん、膵臓がん、皮膚がん、食道がんがほとんど。


ガンには遺伝的要因と環境的要因の2つの要因がありますが、遺伝的要因は数十年程度ではそれほど変化しないことを考えると、明らかに食生活が変わり、日常摂取する油脂の種類と摂取量が急増したことが原因なのは間違いないんですね。


具体的にいえば飽和脂肪酸(牛脂・ラード・バター・チーズ・卵黄)やリノール酸(紅花油・コーン油)が増えて、オメガ3系の脂肪酸(シソ油・アマニ油・魚油) が激減してしまっているということです。

脂肪酸の分類について

生活習慣病には、普段摂取している油(脂質)の種類が大きく影響します。毎日摂取する油(脂質)によって体質が大きくかわってしまうからです。そのため脂肪酸について詳しく知っておく必要があります。


【よくわかる脂肪酸の分類】


(1) 飽和脂肪酸 (主に動物性脂肪に含まれる)
→牛脂・ラード・バター・チーズ・卵黄・肉類の脂身・洋菓子 など


(2) 不飽和脂肪酸


(3) 一価不飽和脂肪酸(オメガ9系列脂肪酸)
オレイン酸・パルミトレン酸など
→オリーブ油など


(4) 高度不飽和脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)

■ オメガ6系列脂肪酸/リノール酸・γ-リノレン酸・アラキドン酸
→紅花油・コーン油・大豆油・ごま・ピーナッツなど
■ オメガ3系列脂肪酸/α-リノレン酸 DHA EPA
→まぐろ・さば・まいわし・ぶりなど


脂質はまず4つに大きく分けることができます。


(1) 飽和脂肪酸 (常温では固形になっている)


肉や乳製品などの動物性食品に多く含まれているもの。過剰摂取は中性脂肪や悪玉コレステロールを増やす原因になり、動脈硬化になる恐れがあります。


(2) 不飽和脂肪酸 (常温では液体になっている)


一価不飽和脂肪酸と高度不飽和脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)の2つにさらに分類されます。


(3) 一価不飽和脂肪酸 (オメガ9系脂肪酸)


オメガ9系脂肪酸ともいわれます。オリーブ油に含まれるオレイン酸が代表的な成分。オリーブオイルをよく利用するイタリア人は周辺諸国に比べて動脈硬化が少ないように動脈硬化などの生活習慣病に効果あり。胃酸過多・胃潰瘍・便秘の予防にも。


(4) 高度不飽和脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)


オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸(主にリノール酸)の2つにさらに分類されます。


(5) オメガ3系脂肪酸(主にα-リノレン酸・DHA/EPA)


厚労省が摂取量を増やすように推奨している血液サラサラ効果のある脂肪酸。いわゆる体にいい油(脂質)です。


(6) オメガ6系脂肪酸(主にリノール酸)


かつて血中コレステロールを下げる効果があると脚光を浴びましたが、現在はむしろ動脈硬化、アレルギー、善玉コレステロールの低下などを呼び起こすとされています。