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脳の老化はDHAの減少が原因だった?

最近は認知症(痴呆症)の問題がクローズアップされる機会が増えてきました。


かくいう私の祖母も認知症でいまは施設に入っています。脳血管型とアルツハイマー型が混在しているタイプの認知症ということですが、孫の顔も名前も忘れてしまっている姿をみると何とも悲しい気持ちになってしまいます。


今後もますます老人性の認知症は増えていくだろうといわれています。その理由は簡単でお年寄りが死ななくなり、長生きするようになったからです。医学の進歩、薬の力で人間は死ななくなりましたが、逆にそれが認知症(痴呆症)を増やしてしまっているのが現状です。


そんな老人性認知症ですが原因によって2つのタイプがあります。


■ 脳血管型の痴呆症
動脈硬化が進行して脳の血管が切れたり、あるいは脳梗塞なので脳細胞の一部が死滅 することで引き起こされるものです。


■ アルツハイマー型の痴呆症
原因不明で脳の細胞がどんどん萎縮してしまうやっかいなもの。特に記憶を司る脳の海馬に 集中的に障害が起こります。欧米に多い認知症でしたが日本にも増えてきています。


そしてこのいずれの老人性の痴呆症についても効果があるだろうといわれているのがDHAです。若者と高齢者の脳を比べて明らかに異なるのが脳のDHA量だそうです。そのため高齢者にDHAを与え続けることで脳の機能を取り戻せないか?ということが考えられています。

脳血管性の認知症に対するDHAの効果

脳のなかで血管障害が起こることで血流が悪くなり、脳細胞が破壊されてしまった結果、痴呆が進んでしまうのが脳血管性の認知症です。


この脳血管性の認知症は脳の血行不良が原因で脳の活動に必要な酸素や栄養素が行き渡らなくなってしまうのが原因ですから、血管障害が起きないように常に血液をサラサラにしておけば予防することができます。


そのためDHA・EPAといった動脈硬化を防ぎ、血栓を作らせないサラサラ成分をしっかり摂取しておけば、コレステロールや高血圧等も抑えられるので脳血管性の認知症を予防することができます。


すでに脳血管性の認知症になっている場合でも、DHAの投与に効果があることは立証されていて脳血管性の認知症の患者14人に半年間、DHAを摂取してもらい、飲む前と比べて「言語性知能」「動作性知能」を比較した実験があります。


・改善 69.2%
・やや改善 7.7%
・変わらない 15.4%
・悪化 7.7%


という結果が得られました。


DHAのどのような働きが脳血管性の認知症の改善に役立ったかということですが、DHAは脳の血管障害によってやられてしまった場合でも、残っている細胞の活性化に役立つため記憶障害などの改善に大いに有効だということです。


ラットを使った実験においてもDHAを与えていたラットとそうでないラットでは脳の一時的な虚血によって起こる記憶障害の度合いが違うということが証明されています。(DHAの投与量が多いほど記憶障害が抑制される。)

アルツハイマー型の認知症に対するDHAの効果

アルツハイマー型の認知症は欧米と比べると日本では罹患する人が少ないといわれますがそうはいっても増加傾向にありますから無視できるものではありません。


いまのところアルツハイマー型認知症が起こると脳がどうなるのか?ということはだいぶわかってきているのですが、なぜこうしたことが起こるのかはわかっておらず、世界中の研究者たちが全力で原因の解明に取り組んでいるところです。


そんなアルツハイマー型の認知症の予防や改善においても注目されているのがDHAです。


アルツハイマー型痴呆症は記憶を司る海馬の部分のシナプス(神経細胞の突起)が広範囲にわたって破壊されたり、切断されたりして、消失してしまいます。そのため海馬の一部が破壊されてしまうため痴呆がおこってしまいます。


アルツハイマー型の認知症で死亡した人の脳を調べると脳のなかでもっとDHAが集中して存在するはずの海馬の部分のDHA量が半分以下に減っていたということが確認されています。


が不足しているということはすなわちシナプス(神経細胞の突起)の材料となる蛋白質やリン脂質も合成できなくなってしまうので、必然的に脳の情報伝達がスムースに運ばなくなり、また記憶学習機能も落ちてしまうことになります。


そのため積極的に脳細胞にDHAを送り込むことで脳細胞を活性化させることがアルツハイマー予防のひとつになりますし、なってしまってからも生き残っている脳細胞で最大限活性化させることで死滅してしまった脳細胞の働きをカバーできるようになるのに役立つのでは?といわれているわけですね。


肉食の欧米人と比べると日本人のアルツハイマー型認知症の患者数が少ないこと、そして食生活の変化によって日本人にも増えていることを考えると、常日頃から魚を食べてきた食生活がアルツハイマー型認知症を抑えていたのでは?ということも考えられます。


アルツハイマー型認知症=DHA不足ということが解明されたわけではありませんが、深く関与しているのでは?ということはいま研究が進められているわけです。